歯並びにコンプレックスがある

歯列矯正を希望する方の多くは、ご自身の歯並びに長年コンプレックスがあって歯科医院を来院されます。「他人とうまくコミュニケーションが取れない」「人前で笑うのが恥ずかしい」など歯並びによる心理的ストレスが負担になっている場合は、歯列矯正による改善を図っていきます。

食べものが噛みにくい・食事に支障がある

歯並びが原因で「奥歯で食べ物が噛みにくい」「パンや麺類が前歯で噛み切れない」など食事に支障をきたすことは少なくありません。お口は消化器官としての役割もあり、食べ物がうまく噛めないと胃や腸にも負担がかかってしまいます。このように歯並びやかみ合わせが健康面にも悪影響を及ぼすケースについては、矯正治療による改善を検討していきます。

発音がしにくい

出っ歯（上顎前突）や受け口（下顎前突）、開咬といった不正咬合では、「タ行」や「サ行」など特定の音が発音しにくくなることがあります。発音のしづらさがコミュニケーションにも影響を及ぼす場合は、矯正治療によって発音を明瞭にすることで会話がスムーズになります。

虫歯や歯周病のリスクが高い

毎日しっかり歯を磨いているにもかかわらず、虫歯や歯周病を繰り返してしまう方の中には歯並びが悪いことが原因になっている方も少なくありません。このように、ガタガタした歯並びや歯と歯の重なりが虫歯・歯周病のリスクを高めていると考えられるケースについては、歯列矯正による改善を検討していきます。

歯並びが左右対称

前歯の正中（前歯の中心）が上下でそろっており、その中心に左右対称に歯並びがキレイに並んでいて乱れや歪みもみられない場合は歯列矯正の必要性は低いといえます。

見た目がとくに気にならない

歯並びに多少の乱れがあっても、機能性や清掃性に問題がなく、本人も気にしていない場合は歯列矯正の必要はありません。

かみ合わせが良好

上下のかみ合わせに問題がなく、食事や会話に支障がない場合は矯正治療の必要性は低くなります。

セルフケアがきちんとできている

歯並びの凸凹があっても正しく歯ブラシが当てられる、デンタルフロスや歯間ブラシで丁寧に磨くなど自身でセルフケアがきちんと行える場合は、歯列矯正の必要はないでしょう。

笑顔に自信が持てる

歯列矯正で歯並びが美しくなると、人前で口を開けることも躊躇なく、自然にできるようになります。これまで引っ込み思案だった方も自信を持って笑顔を見せられるほか、発音も良くなるのでコミュニケーションもスムーズに行えます。

顔立ちが整う

マスクを外すと「自分が思っていたイメージと違っていた」ということがあるように、人の顔の印象は口元で大きく変わります。歯列矯正で歯並びがキレイになると顔全体のバランスが整うほか、横顔の印象も美しくなります。

セルフケアがしやすくなる

歯並びがキレイになると、歯ブラシの毛先も隅々まで当てやすくなるため、いつも清潔な状態を保てるようになり、虫歯や歯周病のリスクも軽減できます。

顎関節の負担を軽減する

歯列矯正でかみ合わせが改善されるとあごの関節にも余計な負担がかからなくなるため、将来的な顎関節症のリスクを回避できます。

歯の寿命が延びる

セルフケアがしやすくなることにくわえ、左右均等に噛めるようになることで、歯にかかる負担が減少します。これにより、歯の寿命が延びる可能性が高くなります。

子どもの歯列矯正では「抜歯」を回避できる可能性も

低年齢の子どもの歯列矯正はあごの成長を活かした治療が行えます。歯の大きさにあわせて「あごを広げる」といった治療も可能なため、永久歯を抜歯せずに歯並びが整えられる可能性も高くなります。